ファイバセンサとは?
ファイバセンサは、光ファイバーを利用して物体の有無や位置、ワーク色や高さなどを検出するセンサーです。センシング部(ヘッド部)とアンプ部に分かれ、光源から発せられた光をファイバーケーブルを通じて対象物に照射し、その反射光や透過光の変化を検出します。
ファイバセンサのメリットは?
ファイバセンサには多くの利点があります。まず、検出ヘッドが非常に小型であるため、機械の内部や微細な空間への設置が容易です。
他にも、光ファイバーを用いるため電気的ノイズの影響を受けにくく、安定した検出が可能です。
また、ヘッド部分はシンプルな構造で電気要素がない為、熱や薬品、湿度に強く、過酷な環境下においても使用することが可能です。
さらに、アンプ部と検出部が分離しているため、メンテナンスや断線時の交換、立ち上げ時のセンサ調整などが比較的容易です。
光電センサーとどう違う?
ファイバセンサも大まかに言えば光電センサに当たりますが、構造や用途に違いがあります。
光電センサーはアンプ一体型が多く、発光部と受光部が同じ筐体内に収まっているため、取り付けやすさはありますが、ファイバセンサと比較するとサイズ大きくなってしまいます。
一方、ファイバセンサはヘッド部とアンプが分かれているため、自由度が高く、設置場所に応じた柔軟な対応が可能です。特に、微細な対象物や狭いスペースに対する検出では、ファイバセンサが優位に働くケースが多いです。
どんなところに使用される?
ファイバセンサは様々な業界で利用されています。
たとえば、電子部品の組み立てラインでは、微細な部品の有無検出に用いられます。
食品や医薬品の包装ラインでは、透明なフィルムや容器の検出にも対応可能です。
また、自動車産業では、組立ラインでのパーツの位置確認や検査工程に活用されています。
その他、半導体製造装置や医療機器、さらには防災・インフラ分野でも使用されるケースが増えています。
ファイバセンサの主要メーカー比較
メーカー | キーエンス | オムロン | パナソニック |
代表型式 | FS-Nシリーズ、FUシリーズ | E3Xシリーズ、E32シリーズ | FX-500シリーズ |
価格帯 | やや高価だが高性能 | 中価格帯、コストと性能のバランス○ | コストパフォーマンス○ |
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